2012年3月5日月曜日

Winners Fund(ウィナーズファンド) で儲けましょう vol.36

JRAは2月9日、2012年度の調教師、騎手免許試験の合格者を発表した。新規合格者は別だが、現役組には運転免許の更新のような年中行事である。だ が、今回の合格発表では目を引く数字が出てきた。美浦が101人に対し栗東が104人で、両トレセンの人数が逆転したのである。2008年の時点では美浦 112人に対し栗東は106人で、美浦の方が6人多かった。2010年の時点で厩舎の収容可能頭数は美浦が2304(現在は改築工事中で若干の変動があ る)に対し、栗東が2167。器が大きい以上、厩舎の数も多くて当然なのだが、美浦は4年で11人減り、100人の大台割れ目前となった。同じ9日、 JRAは1調教師当たりの預託可能頭数の変更を発表した。「競争促進」を掲げて2000年から進めてきた制度改革の振り子が逆に振れた点で、今回の措置は 良くも悪くも節目である。この間、競馬と厩舎を巡る環境は激変したが、競馬を設計する側は変化に対応できているか? 考えれば考えるほど、進退窮まった状 況が見えてくる。